2009年9月30日水曜日

My Beautiful Veggies


私の育てる野菜はどれひとつとっても形が違う




キュウリも曲がりたい放題だし
トウモロコシは歯並び(?)がたがたのこともある
葉野菜は虫に食われて穴開いてたりする
人参に至ってはとなりどうしでねじれ合って絡み合って
DNAの螺旋みたいになってたりする
(写真の人参はまだ序の口)
不思議なのは、実になる前の花の時点ではどれもこれといった
外見の違いがないにもかかわらず 実になるとそれぞれ個性的な形になるのである
(あ、人参は根を食べる野菜で花が咲く前に収穫するし葉野菜もそうだけども
便宜上ご愛嬌てことで)







花が美しく咲くのは虫を惹き付けて受粉を手伝ってもらうため
すなわち生殖、SEXのためであってこれは虫でない人の目にも確かに美しい
明らかに誘っているので(虫をね)フェロモンむんむんである


が、人は花を見て美しいと言う事は多々あっても
その後の実を見て美しいという事は少ない




私達が最も恩恵を受けるのは花よりも実の方なのだけども




美しい花の後は実がなり、実の中には次世代の為にその植物の遺伝情報をがっつり抱え込んだ種とその種の為の栄養、その実を食べる事によって種を運ぶ役割をする
動物の為の栄養の結晶となるわけです






全てが同じ形と長さでスーパーに並ぶきゅうり
全てが同じ形と大きさのトマト
何の為に?







私達人間がひとりひとり違うように 植物もひとつひとつ違うのです
だからこそ美しい 植物も私達も 
それが有機 オーガニックて事なんじゃあないでしょうか







I  LOVE LIFE!!







2009年9月29日火曜日

ついにやって参りました カナダBC州の雨の季節が。


この雨の御陰で豊かな森ときれいな水の恩恵を受ける事が出来て
更にキノコとかも採れて 雨は本当に必要なんだけども


植物にカビが生えちゃうんだよなあ....



カビのパワーは結構侮れず 植物の実や葉を徐々に食い尽くしていきます
(って言っても本当にカビがそれを食べて成長してる訳ではない.....気がする、どうなの?)


収穫終わってない豆やコーンが心配で夜も眠れません。
というのは嘘で連続して週末に遠方から友人がやってきて交遊したので
平日に昼から夜まで畑仕事して疲れちゃった。






チーズを外に置いといたらカビが生えてブルーチーズになってたよ
なんてことはないけれども外は雨でアンニュイ気取るBC州の秋の始まりです


皆様も良い秋を


2009年9月9日水曜日

Why イノチノワ

今日は、なんで私のブログに「イノチノワ」なんてタイトルを付けたか、
について書きたいと思います。


理由は簡潔、すべての命は繋がっているからです。
いや本当に繋がってるんです。


すべての生き物は何かを食べる事によってエネルギーを得て生きています。
そのサイクルの事を Food Chain ー食物連鎖ーといいます。
リスが木の実を食い、そのリスを狸が食い、その狸を虎が食い、
その虎もいつかは死んで土に帰る。この土に帰る、というのは土壌内の微生物が
虎の死骸を食べている、という状態の事です。
私たちの足下の土、踏むと柔らかかったり湿ってたりする土、は生きているんです。
土の命を構成するものはその中に住む何億何百億という微生物です。
生きているというだけあって、土にも健康/不健康という状態があり、
健康であるほど多くの微生物を含み、結果多くの植物がそこから育ちます。
土の健康を促進するものは動物や虫、植物の死骸や糞尿です。


リスが木の実を食い、そのリスを狸が食い、その狸を虎が食い、その虎もいつかは死んで
土に戻る。土はその虎の死骸を食い(生分解)、植物のための栄養に変える。その栄養は
植物に吸い上げられ植物は実をならす。その実をまたリスが食う。




すべては土から来て土に還る。これが食物連鎖です。




人間だけがこの食物連鎖から外れかけている。
取りたいだけ取って返していない。
命の輪ーcircl of lifeーから、自ら仲間はずれになっている。
その輪の中に戻るのが私の夢で、目標であります。



有機農業は私に、土(earth)と自分(human)と食物連鎖(food chain)の関係を
植物を育てその一生を観察するという行為を通じて教えてくれます。





突き詰めて考えたら有機農業でさえ、この命の輪からは外れているかもしれない。
それでも、私たち人間はもう狩猟民族に戻るには種としての数が多すぎるし、
それでも生き延びてかなければならないし生き続けたい。
でもそれは命の輪から外れた状態ではなし得ない。
共存という道以外に道はない、いつまでもジャイアンじゃいられない。


今の自分の頭で納得できてしかも実行できる地球との共存を助ける方法、
私にとってそれが有機農業なのです。



私一人が土の健康を損ねる事なくチマチマ畑耕して野菜育てたところで何になる?
なります。この小さなチマチマのモザイクが今増え続けています。
地球の砂漠化が進んでいるのも承知。水不足から来る食料危機も承知。
でも、まだ間に合うって信じてます。私は自分を含めた人間と未来を信じる。




イノチノワは誰でもウェルカムで一度仲間入りしたら決して仲間はずれにはされません。
自分から抜け出さない限りはね。






ま、こんな理由からこんなタイトルにした訳です。
なぜカタカナ?あっそれは単なるヴィジュアル的理由。ははは。


2009年9月2日水曜日

Beets の食べ方(前回からの続き)

私の大好きなビーツの食べ方を超基本系から紹介してみたりする。



其の一 生で食べる


 やはり野菜だけに生で食べるってのはいいよね。
 でもビーツの実は結構固いので、私はチーズおろし金の穴のでかい方(きゃっ)
 なければ皮むき器などで薄くおろして
 サラダに混ぜたり酢の物に入れたりしていやす。
 まわりのもの全て真っ赤っかになるので覚悟してください。
 ていうかそれがキレイなんだけどね。
 葉の方も、茎は結構繊維がきついけど葉はサラダに入れるととてもキレイです。
    


其の二 調理する


 当たり前のことをでかでかと赤い字で書くと気持ちいいな!
 そうです。もちろん調理しても食べます。まず実の方は、ロシア料理のボルシチ
 (あの真っ赤なスープはビーツの赤だったのよ)に欠かせませんが、
 ボルシチのレシピなんてココに書き始めるほどユーザーフレンドリーでない
 このブログでは、シンプルに『ビーツのウォームサラダ』をまずご紹介。
 

材料は、
 ビーツ一束または中くらいのサイズで3〜4個(葉っぱ捨てないでね!)
 レモン 1/2個
 オリーブオイル 大さじ1
 クミン(グラウンド/粉) ふたつまみ(好みで量変えてもヨシ)
 塩こしょう 目分量
 ウォールナッツ(くるみ) 大さじ2くらい
 

 まず、ビーツの葉の部分を取って、皮は剥かずに水からゆでます。
 その間にレモンを絞りウオールナッツ以外の材料と混ぜてドレッシング
 を作っときます。ウォールナッツは砕いてフライパンで軽くローストしときます。
 ビーツがゆであがったら(竹串とかで刺してみてすんなり通るなら完了、
 芋とかと同じ要領っす)、この時点で皮を剥きます。
 ぷるぷると簡単に剥けるので面白い。
 好みで皮を剥かないってのもアリですが(マクロビオティックな人とかね)、
 このサラダに関しては皮剥いてあるほうが味の染み込み具合がいいみたい。
 皮をむいたら輪切りなりくし切りなり好みの形&サイズに切っていただいて
 ビーツが熱いウチにドレッシングと合える。
 出来上がったものを器に盛り、ウォールナッツを上から振りかけて、完了。
 好みでフェタチーズをポロポロかけるのもアリみたいっす(自分は好きじゃないけど)。

 
 
 さて次は、葉っぱです。野菜炒めに入れりゃ良いじゃん。
 で終わっちゃったら多分怒られちゃうかもしれないんで
 『ネン家のビー佃煮』でご紹介。
 

 材料は
 ビーツの葉っぱ一束分(茎もだよ!ってか茎がウマいのだこの佃煮は)
 水 1/3〜1/2カップ
 米酢 大さじ2
 醤油(preferablyたまり醤油) 大さじ2
 砂糖 大さじ1 または蜂蜜 大さじ1•5 または米あめ 大さじ2〜3
 甘味料は好みでアレンジしてください
 チリ 少々(種無しで1本くらい?)
 白ごま 適量

 

 深めのフライパンに水と甘味料とチリとビーツを入れて中火にかけます。沸騰したら
 酢と醤油を入れて、液体がなくなるまで煮ます。液体がなくなったら日からおろして
 胡麻ふりかけて完了。茎の部分がフキみたいな食感。



最後は ローストする



 ローストするってのも「調理する」の一環では?まあまあいいじゃん。
 冬には週一ペースくらいで食べたいくらい好きな一品
 『Roasted Root Veggies』
 

 材料は
 ビーツ 中3個くらい
 ヤムまたはサツマイモ 中2個くらい
 ジャガイモ 中2個くらい
 (ぶっちゃけた話どんな種類の根野菜でもOK。量だけ均一なカンジで。
 i.e.人参、ルタバガス、ジェルサレムアーティチョーク、カブ、大根もありかも)
 油と塩こしょう 適量


 
 オーブンを375°F(って180℃くらいかな?)にセットします。
 野菜のすべてを一口大に切って(自分は皮はむかないけどお好きになさって下さい)
 ボウルに入れる。この時、ジャガイモを他の野菜よりも気持ち小さめに切って下さい、
 なぜならジャガイモは他の野菜より火の通りが遅いから。
 切った野菜に油をふって和え、全体が油でコーティングされた状態にする。
 塩こしょうをふって(なんなら塩こしょうなんかなくてもヨシ)
 オーブントレイに野菜を敷きつめます。野菜が2重になると火の通りが均一で
 なくなるので重ならないと入りきらないようなら2回に分けたりしてください。
 野菜の乗ったトレーをオーブンにぶち込みまず10分くらい。
 トレーを取り出してフライ返しなどで野菜をひっくり返しまたオーブンにぶち込む。
 更に10分または野菜に火が通るまでローストして完了。

 
 そのままで十分うまいですが、カナダの定番味噌グレイビーやCHIPOTLEマヨ
 などにつけて食べてもうまいです。


 

 上から下までガッツリ食べましょうね、ビーツ。