2009年10月10日土曜日

Cover Crop

畑も休暇を取ります


私も休みとって里帰りするように畑も休みます

その休みの間、畑の土を守る為に育てるのがカバークロップです
カバークロップは地方や季節や好みによって変わりますが主に
ライ麦などの穀類、クローバー、豆類(legume)などの 植物で
これらの植物は休んでいる畑の土が風で飛んだり水で流れたり
(見た目で気づくのは難しいかもしれないけど以上の事は本当に起きる、らしい)
せっかく蓄えた栄養が流れ出したりするのを防ぎます


これらを冬の間に育て、春になってまた畑を使う時にはカバークロップの
生えたまま畑をTill、耕すのです




つってここまでは、ファームのボスから聞いた話
私は今までカバークロップなるものを育てた事ありません
最近習った事です 


 

そこで私 また実験です
①畑の一部は、ボスの言う通りちゃんとカバークロップ植えます
②別の一部は(コーン畑ですが)コーン生やしたまま、土の上には雑草と、コーンの剥いた
皮などでマルチして一冬放置
③別の畑は、畑の表面を雑草ごとカンナで削るように剥がし、それを裏返して根っこ側を
上にして畑に戻しまして一冬放置
④最後は、前の収穫の終わった畑に何もせずカバークロップの種だけ撒く




自然農法のグル、福岡正信氏のように冬に麦、夏に米、とローテーションしながら
やれると超理想ですがココはカナダ& 所変われば農法変わるってことで
この冬は上記の実験をしてみたいと思います




な〜〜〜〜〜んて余裕こいてるけど 早くやんないとヤバい
オイラ来月里帰りだもん ヤル事山積みでやんす!!

2009年9月30日水曜日

My Beautiful Veggies


私の育てる野菜はどれひとつとっても形が違う




キュウリも曲がりたい放題だし
トウモロコシは歯並び(?)がたがたのこともある
葉野菜は虫に食われて穴開いてたりする
人参に至ってはとなりどうしでねじれ合って絡み合って
DNAの螺旋みたいになってたりする
(写真の人参はまだ序の口)
不思議なのは、実になる前の花の時点ではどれもこれといった
外見の違いがないにもかかわらず 実になるとそれぞれ個性的な形になるのである
(あ、人参は根を食べる野菜で花が咲く前に収穫するし葉野菜もそうだけども
便宜上ご愛嬌てことで)







花が美しく咲くのは虫を惹き付けて受粉を手伝ってもらうため
すなわち生殖、SEXのためであってこれは虫でない人の目にも確かに美しい
明らかに誘っているので(虫をね)フェロモンむんむんである


が、人は花を見て美しいと言う事は多々あっても
その後の実を見て美しいという事は少ない




私達が最も恩恵を受けるのは花よりも実の方なのだけども




美しい花の後は実がなり、実の中には次世代の為にその植物の遺伝情報をがっつり抱え込んだ種とその種の為の栄養、その実を食べる事によって種を運ぶ役割をする
動物の為の栄養の結晶となるわけです






全てが同じ形と長さでスーパーに並ぶきゅうり
全てが同じ形と大きさのトマト
何の為に?







私達人間がひとりひとり違うように 植物もひとつひとつ違うのです
だからこそ美しい 植物も私達も 
それが有機 オーガニックて事なんじゃあないでしょうか







I  LOVE LIFE!!







2009年9月29日火曜日

ついにやって参りました カナダBC州の雨の季節が。


この雨の御陰で豊かな森ときれいな水の恩恵を受ける事が出来て
更にキノコとかも採れて 雨は本当に必要なんだけども


植物にカビが生えちゃうんだよなあ....



カビのパワーは結構侮れず 植物の実や葉を徐々に食い尽くしていきます
(って言っても本当にカビがそれを食べて成長してる訳ではない.....気がする、どうなの?)


収穫終わってない豆やコーンが心配で夜も眠れません。
というのは嘘で連続して週末に遠方から友人がやってきて交遊したので
平日に昼から夜まで畑仕事して疲れちゃった。






チーズを外に置いといたらカビが生えてブルーチーズになってたよ
なんてことはないけれども外は雨でアンニュイ気取るBC州の秋の始まりです


皆様も良い秋を


2009年9月9日水曜日

Why イノチノワ

今日は、なんで私のブログに「イノチノワ」なんてタイトルを付けたか、
について書きたいと思います。


理由は簡潔、すべての命は繋がっているからです。
いや本当に繋がってるんです。


すべての生き物は何かを食べる事によってエネルギーを得て生きています。
そのサイクルの事を Food Chain ー食物連鎖ーといいます。
リスが木の実を食い、そのリスを狸が食い、その狸を虎が食い、
その虎もいつかは死んで土に帰る。この土に帰る、というのは土壌内の微生物が
虎の死骸を食べている、という状態の事です。
私たちの足下の土、踏むと柔らかかったり湿ってたりする土、は生きているんです。
土の命を構成するものはその中に住む何億何百億という微生物です。
生きているというだけあって、土にも健康/不健康という状態があり、
健康であるほど多くの微生物を含み、結果多くの植物がそこから育ちます。
土の健康を促進するものは動物や虫、植物の死骸や糞尿です。


リスが木の実を食い、そのリスを狸が食い、その狸を虎が食い、その虎もいつかは死んで
土に戻る。土はその虎の死骸を食い(生分解)、植物のための栄養に変える。その栄養は
植物に吸い上げられ植物は実をならす。その実をまたリスが食う。




すべては土から来て土に還る。これが食物連鎖です。




人間だけがこの食物連鎖から外れかけている。
取りたいだけ取って返していない。
命の輪ーcircl of lifeーから、自ら仲間はずれになっている。
その輪の中に戻るのが私の夢で、目標であります。



有機農業は私に、土(earth)と自分(human)と食物連鎖(food chain)の関係を
植物を育てその一生を観察するという行為を通じて教えてくれます。





突き詰めて考えたら有機農業でさえ、この命の輪からは外れているかもしれない。
それでも、私たち人間はもう狩猟民族に戻るには種としての数が多すぎるし、
それでも生き延びてかなければならないし生き続けたい。
でもそれは命の輪から外れた状態ではなし得ない。
共存という道以外に道はない、いつまでもジャイアンじゃいられない。


今の自分の頭で納得できてしかも実行できる地球との共存を助ける方法、
私にとってそれが有機農業なのです。



私一人が土の健康を損ねる事なくチマチマ畑耕して野菜育てたところで何になる?
なります。この小さなチマチマのモザイクが今増え続けています。
地球の砂漠化が進んでいるのも承知。水不足から来る食料危機も承知。
でも、まだ間に合うって信じてます。私は自分を含めた人間と未来を信じる。




イノチノワは誰でもウェルカムで一度仲間入りしたら決して仲間はずれにはされません。
自分から抜け出さない限りはね。






ま、こんな理由からこんなタイトルにした訳です。
なぜカタカナ?あっそれは単なるヴィジュアル的理由。ははは。


2009年9月2日水曜日

Beets の食べ方(前回からの続き)

私の大好きなビーツの食べ方を超基本系から紹介してみたりする。



其の一 生で食べる


 やはり野菜だけに生で食べるってのはいいよね。
 でもビーツの実は結構固いので、私はチーズおろし金の穴のでかい方(きゃっ)
 なければ皮むき器などで薄くおろして
 サラダに混ぜたり酢の物に入れたりしていやす。
 まわりのもの全て真っ赤っかになるので覚悟してください。
 ていうかそれがキレイなんだけどね。
 葉の方も、茎は結構繊維がきついけど葉はサラダに入れるととてもキレイです。
    


其の二 調理する


 当たり前のことをでかでかと赤い字で書くと気持ちいいな!
 そうです。もちろん調理しても食べます。まず実の方は、ロシア料理のボルシチ
 (あの真っ赤なスープはビーツの赤だったのよ)に欠かせませんが、
 ボルシチのレシピなんてココに書き始めるほどユーザーフレンドリーでない
 このブログでは、シンプルに『ビーツのウォームサラダ』をまずご紹介。
 

材料は、
 ビーツ一束または中くらいのサイズで3〜4個(葉っぱ捨てないでね!)
 レモン 1/2個
 オリーブオイル 大さじ1
 クミン(グラウンド/粉) ふたつまみ(好みで量変えてもヨシ)
 塩こしょう 目分量
 ウォールナッツ(くるみ) 大さじ2くらい
 

 まず、ビーツの葉の部分を取って、皮は剥かずに水からゆでます。
 その間にレモンを絞りウオールナッツ以外の材料と混ぜてドレッシング
 を作っときます。ウォールナッツは砕いてフライパンで軽くローストしときます。
 ビーツがゆであがったら(竹串とかで刺してみてすんなり通るなら完了、
 芋とかと同じ要領っす)、この時点で皮を剥きます。
 ぷるぷると簡単に剥けるので面白い。
 好みで皮を剥かないってのもアリですが(マクロビオティックな人とかね)、
 このサラダに関しては皮剥いてあるほうが味の染み込み具合がいいみたい。
 皮をむいたら輪切りなりくし切りなり好みの形&サイズに切っていただいて
 ビーツが熱いウチにドレッシングと合える。
 出来上がったものを器に盛り、ウォールナッツを上から振りかけて、完了。
 好みでフェタチーズをポロポロかけるのもアリみたいっす(自分は好きじゃないけど)。

 
 
 さて次は、葉っぱです。野菜炒めに入れりゃ良いじゃん。
 で終わっちゃったら多分怒られちゃうかもしれないんで
 『ネン家のビー佃煮』でご紹介。
 

 材料は
 ビーツの葉っぱ一束分(茎もだよ!ってか茎がウマいのだこの佃煮は)
 水 1/3〜1/2カップ
 米酢 大さじ2
 醤油(preferablyたまり醤油) 大さじ2
 砂糖 大さじ1 または蜂蜜 大さじ1•5 または米あめ 大さじ2〜3
 甘味料は好みでアレンジしてください
 チリ 少々(種無しで1本くらい?)
 白ごま 適量

 

 深めのフライパンに水と甘味料とチリとビーツを入れて中火にかけます。沸騰したら
 酢と醤油を入れて、液体がなくなるまで煮ます。液体がなくなったら日からおろして
 胡麻ふりかけて完了。茎の部分がフキみたいな食感。



最後は ローストする



 ローストするってのも「調理する」の一環では?まあまあいいじゃん。
 冬には週一ペースくらいで食べたいくらい好きな一品
 『Roasted Root Veggies』
 

 材料は
 ビーツ 中3個くらい
 ヤムまたはサツマイモ 中2個くらい
 ジャガイモ 中2個くらい
 (ぶっちゃけた話どんな種類の根野菜でもOK。量だけ均一なカンジで。
 i.e.人参、ルタバガス、ジェルサレムアーティチョーク、カブ、大根もありかも)
 油と塩こしょう 適量


 
 オーブンを375°F(って180℃くらいかな?)にセットします。
 野菜のすべてを一口大に切って(自分は皮はむかないけどお好きになさって下さい)
 ボウルに入れる。この時、ジャガイモを他の野菜よりも気持ち小さめに切って下さい、
 なぜならジャガイモは他の野菜より火の通りが遅いから。
 切った野菜に油をふって和え、全体が油でコーティングされた状態にする。
 塩こしょうをふって(なんなら塩こしょうなんかなくてもヨシ)
 オーブントレイに野菜を敷きつめます。野菜が2重になると火の通りが均一で
 なくなるので重ならないと入りきらないようなら2回に分けたりしてください。
 野菜の乗ったトレーをオーブンにぶち込みまず10分くらい。
 トレーを取り出してフライ返しなどで野菜をひっくり返しまたオーブンにぶち込む。
 更に10分または野菜に火が通るまでローストして完了。

 
 そのままで十分うまいですが、カナダの定番味噌グレイビーやCHIPOTLEマヨ
 などにつけて食べてもうまいです。


 

 上から下までガッツリ食べましょうね、ビーツ。 
 
 


 

 

2009年8月31日月曜日

本日のBounty 2

あっちなみにBountyって収穫って意味です。いや一応。’


そして今日のBountyはこちら


Beets






日本では見た事のない野菜だけど、ノースアメリカではポピュラーな野菜です。私の好物でもあります。

真っ赤なカブのような実は、甘くて(砂糖の材料になる種類もあります)子供にも受けが良く、実を切ると年輪のような輪が中にあり、調理すると更に和がくっきりでて見た目にもキレイです。ビーツを料理していると手やまな板が真っ赤になりますが、洗えば落ちます。すぐその場で落ちなくてもいつか消えます。なので服などについてもパニックする必要なし。栄養価も高く特に、葉酸やカルシウム、ビタミンやベータカロチンが豊富で、大根などと同じように栄養は葉の方に多いです。だから葉も食べようね。


コンペイ糖のような種から収穫まで季節やその地域の気候、育てたいサイズ(小さいのが好きな人もいるし大きいのが好きな人もいるので)にもよりますが、2ヶ月から4ヶ月くらいかな?春先や冬にグリーンハウスで育てたい場合は室内で発芽させてから植え、暖かい時期は直播きでも良いと思います。ま、カブとかと同じカンジで育てたらいいと思う、じゃ適当過ぎ?


「ビーツって良く見かけるけどどう料理していいか分からないので買わない」とか「葉の部分をどうやって食べたら良いのか分からない」なんていう人も結構いると思うので、次回ビーツを使ったレシピを紹介したいと思います。
それでは本日これまで〜

2009年8月29日土曜日

実験 of the week(料理と実験は紙一重!)


皆さん、Sun Dried Tomatoes って ご存知ですか?知ってるか、知ってるよねー、
でも知らないヒトもいるよ絶対。てことで説明するとその名の通り日干ししたトマトの事です。
たいがいの食べ物と同じように、野菜や果物を干して保存食にしたり出来ますが特に果物は干すと旨味が激濃縮!!そしてサンドライドトマト(以下めんどくさいのでSDT)はイタリア料理のマストアイテムです。ピザにもパスタにもペストにもどこにでも入れちゃって下さい、つーくらいの私の大好物なのですが、どーも店で買ってくるやつは当たり外れがある.....。しかもオーガニックの奴はやっぱし高い。



そこで、
作ってみました自分で!SDT(stdと間違わないでね!)!!!
日干しにするにはカナダのここら辺の気候ではちと涼しすぎる(でも今年の夏だったら十分暑かったかも)ので、オーブン干しにしてみました。トマトを縦半分に切ってオリーブオイルと塩&胡椒をふり、設定出来る範囲で一番低い温度にして一晩放置プレイ。翌朝になってみて見ると、乾いてる!オーブンドライトマトだっ!!
でも、乾きすぎてむしろトマトチップス状態に。
なので昼休みにみんなでおやつ代わりにたいらげてしまいました。


翌日。オーブンより低温度の調整が利くスモーカー(薫製機)にスモークチップをいれずに熱だけでスモーカードライトマト(これもSDT!)にしたらどうよ?と再挑戦。温度を120℉(℃だと何度になる?)に設定し、再び一晩よゐこは寝て待つ。翌朝、「全然乾いてない!」てことでさらにもう一晩よゐこは寝て待つ。翌朝「それなりに乾いたけどまだ結構ジュウスィー!これじゃサンドライトマトじゃなくて半ドライトマトじゃん?」という微妙な結果に終わるも味の方は......すげーうめー!!濃縮トマト核分裂!!!
「もーお店で売ってるSDTは買えん.....」と心キメちゃうくらいウマい!!



もう大満足、って事で納得し、来年はきっと太陽熱で干物を作る装置(もう設計図はあるのよ、作る時間がないだけなのよ)を作るで!と志も高く今日の晩飯のパスタにSDTてんこもりで入れちゃうよ〜ん。


SDTのためのトマトは、ローマやチェリートマトなどの味の濃い種類がおすすめです。

本日のBounty



本日のBounty第一回(などとお題をつけたりして盛り上げてみる)はこちら!


素晴らしく美しい豆
Tiger's Eye





赤茶色の豆と黄色に赤の筋が入った豆とありますが、どちらも同じTiger's Eye、ひとつのサヤからこのようにランダムな模様の豆が出てきました。実は、この春に近所のRobert's Creekという町で毎年行われる"Seedy Saturday"という種のトレード&売買のイベントでお年玉袋に半分くらいの量で貰ってきたもので、それを育てて1/2ポンド、両手の平でてんこもりくらいの量になりました!でもまだ食べた事ない!!私は豆という豆全て好きなので多分この豆も好きだと思う。豆の素晴らしさはその栄養価だけでなく、乾燥した状態で保存食となり/そのまま種としても使え/穴をあければビーズ代わりにもなり/クッションの中身にもなり/そして!(ココ重要)豆の育った土にナイトロジェン(窒素)という植物に取って欠かせない栄養を土に残していきます。なんてエラい奴らだ!!




ベジタリアンにとって豆類は超重要なプロテイン源。
世界のいたるところで豆と米の組み合わせが人々の食を支えています。
栄養価的に組み合わせが良いのです。
豆って最高だなー





もうすぐ枝豆(大豆)と小豆もでてくるぞー

2009年8月28日金曜日

This is HenryReed








私の働く&住み込んでいるHenryReed Farmは、カナダのBC州のサンシャインコーストにある小さなオーガニックファームです。敷地は10エーカー、でも実際にファームとして使われているのは3〜4エーカーくらいで、林とプレイグラウンドと小さい家、キャビン2軒と私の住むトレイラーがあります。オーナーの名前はヘンリーさんでもリードさんでもなく、マーティン(ロシアンサーカスの団長のような風貌)とトレイシー(天空の城ラピュタに出てくる海賊のおばさん系)で、ワイルドな風貌とは裏腹にとってもスウィートなこのオーナー夫婦にいつも良くしてもらっています。何故ファームの名前がヘンリーリードなのか?それはファームがHenryストリートとReedストリートの角にあるから、だそうです。地元の人ですらその名前の由来を知らないので、よく勘違いされて「ヘンリーさんいますか?」とか聞かれたり。
写真はファームの前にある、無人野菜販売スタンドです。春先に撮った写真なので野菜の量があまりないけれど、今時期、夏にはこの3倍くらいの量の野菜が並び、お客さんが「ワーォ、これだったらもうスーパー行かなくていいじゃん!」と歓声をあげてたりするのが仕事中に聞こえてきたりする事も。たくさんの野菜と卵がスタンドに並べられ、卵なんかは40ダースくらいが毎朝午前中で完売。運のいい時は午後にも卵を出しますが、2時間もちません。鶏の肉も売っていますがウェイティングリスト80人待ちだそうです(週に一度、25〜35人くらいのお客さんが鶏を買って、次のグループが翌週買う、みたいなシステムです。だから今注文したら買えるのは1ヶ月後)。
仕事は大体朝の6時から6時間で、途中に30分から1時間近い休憩を取り(休憩時間はその時の話の盛り上がり様で変わる)お昼には仕事は終わり。夕方にも仕事する事ありますが、これも任意でやりたきゃやれるし遊びたきゃやらなくても良い、という。ゆっる〜〜。
なので、午後には自分の畑の世話をしたり、海に泳ぎにいってみたり、カワイイ男の子の働くカフェに入り浸ってこうしてブログなぞ書いてみたり出来る訳です。
HenryReedの人たちはみんな食べ物を育てるのみならず料理も食べる事も大好きなので(ベジタリアンは自分とオーナーの娘一人だけだが)、皆で薫製を作ったり、トマトやジャムを瓶詰めにしたり、"ファームミーティング"と称してファームでとれた食べ物で料理して皆で食べたりしています。

何よりも最高なのは、夏の間は全く野菜を「買う」必要がない事。
自分で育てるものとファームのもので食べる野菜のすべてがまかなわれるので
買うものと言ったら調味料とか米とかアボカドくらい。
週末以外金使わない事もしょっちゅう。








本当、これが天国じゃなかったら天国ってどんなところなんだろう??
 なんちて

Systemをニクんで肉をニクまず

私は動物の肉と魚介類を食べません

オーガニックの乳製品は食べるし卵もHenryReedの物は食べます
(と言っても他人の家で食べ物をごちそうになる時に「あ、オーガニックのチーズじゃないの?
じゃ〜いらね〜」などとほざいたりはしませんよ)

今日はそれに対する私の考え、理由について。
でもその前に一言。私は他人が何を食べるかについて何か言う立場にはないし言うつもりもありません。みんな好きなものを食べたら良い。でも私たちが食べる動物たちがどういった経緯で自分達の食卓に上がってくるのか、私たちは知るべきだと思うし、その上で何を食べるか個人レベルで決めたら良いと思う。私はそうしたよ。

私達がスーパーマーケットやレストランで買ったり食べたりする肉は、当然元をただせば生きた動物です。家畜達は畜産農家によって交配/繁殖され最終的に屠殺され肉となり人々のお皿の上へと向かいます。これはぶっちゃけ、植物も同じ事です。そして動物も人間と同じく痛みを感じ、ストレスを受け、苦しみます(植物もストレスを受けますが痛みの方はよくわからない)。
問題はそこまでの過程です。
もしあなたが大の犬好き(とか猫好き)で、虐待されてる犬や猫を見たら悲しきなりますか?
狭い牢屋に押し込められて太陽も浴びず土の上も歩く事もなく一生を終える動物の事を思ったら憤りを感じますか?もしあなたの答えがイエスなら、私達の食べる肉の家畜も同じ事だと言う事を知ってください。学校の靴箱のように並んだ、身動きとれないほどに小さなケージの中に押し込められた鶏達は、生まれてすぐに舌を焼かれ鳴く事もままならない。押し合いへし合いの牢屋のような小屋で育てられる豚達は、当然簡単に病気が発生/蔓延するため抗生物質てんこもりの餌で育てられている。狂牛病の原因として最も有力視されているものが牛達の餌に混ぜられた、同じ牛から作られたMBM(Meat&bone meal/骨肉粉)、だってご存知でしたか?





これじゃアウシュビッツと同じじゃねえか!!







今となってはご近所さんのアメリカでは、時と場合によっては野菜より肉の方が安かったりするそうですが(その仕組みを支えている補助金制度うんぬんは別の機会で触れるとして)、
その家畜の餌となる飼料は大豆やコーン、麦などです。1kgの肉を得る為には10kgの植物飼料が必要で、そのため先進国のファームの40%くらいが家畜の飼料を育てています。この飼料だけで世界全体の人口を養える量があるそうです(詳しい数値は今手元に資料がないのでわからないけど)。





食料危機で米や麦の値段が急騰してるんじゃなかったの?





貧困と食料不足で3秒に一人の子供が死んでるんじゃねえのかよ?







と、これらの事は最近知った話ではなく、もっと以前から肉を食べている頃から知ってたんです。でも肉食べてました。罪悪感より肉への欲求の方が勝ってたんでしょうね。オーガニックの肉だけ食べてました。ええ、無茶苦茶たっかい値段払って。オーガニックの肉となる動物達は、放し飼い&オーガニックの餌&ノードラッグで、屠殺前まではハッピー(?)に生き、屠殺の際も最も衝撃が少ない(?)とされる方法で殺されます。
でもそこでまた思ったんです。
自分の食べる動物は自分で育て(または捕らえ)自分で殺すべきじゃねえの?と。ほかの動物もみんなそうしてるのに、なんで人間だけが生き物を育ててその生き物を食べる為に殺す、という苦しい役割を他人にまかせ、"金を払って買う"という方法でごまかしたり出来るんだろう?生き物の命がみな平等かどうかなんてわからない。平等なんて人間だけがほざいてるただのコンセプトかもしれない。




それでも全てのイノチは繋がっている!!

circle of life !!





そう思ったら、簡単に腹が決まりました。
自分で育て(または捕らえ)殺した生き物の肉以外この先一生食べないぞ、と。

これは私の決断で、誰にでも当てはまる訳じゃないし、
みな自分で考えて自分の決断を下すべきだと思う。
迷い続けるのも良いと思う。たとえ決断を下した後でも。



考えないのが一番タチが悪い。

2009年8月26日水曜日

おらが畑の野菜たち

あーもう なんでこのブログシーズンの始めに始めなかったんだろう??
まあいいや 一気に詰め込み感があるかもしれないけど
今年育てた野菜と果物、ハーブのリストなんか書いてみる。



ーロメインレタス
ーコーン2種類(sweet juberee, もう一個なんだっけ?)
ートマト4種類(siletz,cherry,beef steak,white cherryとかいうやつ)
ーメロンとスイカ(メロンはなぜか肉が緑のcantalope)
ー大根( 日本のものとこちらのもの)
ー白菜
ーケール
ーピクルス用キュウリ
ージャガイモ4種(Banana fingering,red skin,green mountain,russian blue)
ーキャベツとカリフラワー
ーガイラン(a.k.a. Chinese Broccoli)
ービーツ
ー小麦
ーワサビ菜
ースナップえんどう&エンドウ豆
ー豆(大豆、小豆、Tiger's eye,dragon's tongue,Black coco)
ーシラントロ(a.k.a. パクチー)
ーバジル(genevese)
ー春菊
ー赤しそ&青しそ
ーセージ&ローズマリー(今年買った苗)
ーオレガノ(タネから!!)
ージェルサレムアーティチョーク
ーmilk thistle
ーニラ
ーアルギュラ
ーパセリ
ーにんにく





ふ〜〜〜
そして、人からタネをもらって試してみたけど発芽しなかったもの
ゴボウとモロヘイヤ





今年は思いつく限りむちゃくちゃに育てた感ありで、一度に一つの種類をたくさん育てすぎたりして捌ききれず駄目にしてしまった野菜などもあり.....ですが、
来年は日当りやローテーション等々を考慮してもっとちゃんとプランして
野菜を育てたいと思っています。

Why I farm

一番最初だから一番最初ぽい事を書こうと思います。

今働いているHenryReedファームで働き始める前、私はメキシコにいて、将来について考えていました。将来の夢は自給自足!とか言いつつも基本的には口先ばっかで頭でっかちのヒッピーもどきであった自分でも、人間が生きて行く為に一番大事なものは何かと考えたらすぐに答えがでました。それは食べ物です。人は環境さえ許せば家や衣服がなくとも生きていけますが、食べ物と空気、水なしでは生きていけません。ここまでは私のようなものでも分かったのです。水と空気は自分の専門外(?)な気がしたので「じゃー食べ物だなっ」と思い立ちました。自分が安心して食べられる食べ物を、機械や薬にたよらず持続可能な方法で育てる方法を学びたい!慣行農業は人にも環境にも利よりも害の方が多くてアカン!オーガニックで行くんや!といきなり関西弁になりつつも帰国後すぐに駆け込んでいったファームがHenryReed。ファームの紹介はまた後で書くとして、それからというものもうすっかり農業バカ一代です。

もはやファームする理由なんてそっちのけで、ただもう楽しいから夢中、
になってしまい気がつきゃ2年目のシーズンも後半戦。来年もフルシーズン参戦の予定。

で、結局なんでファームするのよ?と聞かれたら、
色々かっこいい理由をつらつら並べ立てる事も出来るけれども
(地球を救う!とかさあ)でも基本はやはり

I farm because I WANT to. ファームしたいからしてるんです。

やっぱ、やりたい!って気持ちにかなうものはないのですよ。