2011年1月22日土曜日

一人暮らしの自炊戦略ベジタリアン編

お友達からリクエスト?を受け ちょっとレシピ系の記事を書いてみようかな、と。


私は結構一人暮らし歴が長く トータルすると3年位してるかな?って長くないですねそんなに 自炊が面倒だと思った事はあんまりないけど 時間のない時とかに電子レンジを持たない生活で食事の内容を考えるのは良い意味でチャレンジです 

なので 休日にスープやらチリやらを作りおきして冷凍、とかもいいですが(私ももちろんそーいう事もします)、本日は「遊んで帰ってきてん〜何食べよ?でも腹ぺこだからちゃっちゃと作って食いたいbut栄養もちゃんと摂りたいそんな時」をテーマにいくつかレシピand/orアドバイス的な事を書いてみよーと思います



まずQuinoa(キンワと呼ぶかキノアと呼ぶかはあなた次第)
一人暮らしのあなたはこの南米からやってくるミラクルな穀物を常備すべし!
おいしい/白米より早く炊ける(と思う)/栄養満点のQuinoaはスーパーのオーガニックコーナーや自然食品店で入手可能 値段は他の穀類に比べて多少高めだけどその価値のある栄養価 炭水化物でありつつタンパク質もめちゃ豊富 キャンプにもヨシ!


調理法としては キンワ1:水1.2〜1.4くらいで弱火くらいで水がなくなるまで炊きます 玄米などのように前もって水につけておく必要もないので話早ーい どうせ炊くなら多多めに炊いてあまりを冷蔵庫に入れといても3日〜1週間くらいもつので 1日目は米代わりに暖かいものを食べ 残りは翌日サラダに、って同じ事玄米でもできますよ〜


では超簡単なキンワサラダのレシピをひとつ
1、キンワを炊く
2、炊けたキンワを酢飯のように冷やす(サラダだからね、でも暖かいサラダもアリですよ)
3、キンワが冷える間に野菜を切る(炊いてる間に切ってもいいね)
  (アボカド/人参/ひよこ豆/小ネギ/もやし/アーティチョーク/固い豆腐/チーズ/バナナ/生ハーブなどなど何でも好きなものを)
4、ドレッシングも作る
  (ドレッシングを買い置きしとくのも便利ですが、自分で作ると毎回違う味が作れるし冷蔵庫がボトルに占領されることもないのでおすすめ)
  - ドレッシングのレシピは最後に書きます
5、全部混ぜる 終了


以上ですよ 1人前なら30分前後でできると思います  




続いて サンドウィッチ
サンドウィッチはIKEAの家具のように簡単に組み立てられて おいしくて お弁当向きでもありつつ 材料の選び方次第でバランス取れた栄養とれるスグレモノと思われます 

では材料と組み立て方(料理ってカンジじゃないもんね)
1、パンは全粒粉/マルチグレインなどを選ぶ
  (白米や白小麦粉はおいしくても栄養価が低いので、穀類の粒丸ごとが入ったパンが良いと思います マルチグレインは雑穀米みたいなもんで全粒粉パンがキツい人に。小麦を使わない、kamutやspeltの粉で作られたパンもありますよ!)
2、パンの内側に塗るレイヤー(一般的にはバターですが、マヨネーズやマスタード、ペストやナッツバターもアリ、でもお弁当用には油を多く含んだものを塗らないとサンドウィッチが湿っぽくなります)
3、具を選ぶ(何でも好きなもので良いんですが、チーズやアルファルファなどのスプラウト、豆腐、ハモスなどのタンパク質を多く含むものを一品入れると栄養バランス的にヨシ)
4、組み立てる  ハイ完了!


話早いですね〜 サンドウィッチは
サンドウィッチの組み合わせの例としては
①アルファルファスプラウト/燻製豆腐/アボカド/レイヤーにマスタードとマヨネーズ
②アボカド/サンドライトマト/スモークチーズ/レイヤーにペスト
③切り干し大根/のり/レイヤーにバター
④バナナとピーナッツバター(全粒粉のパンと組んで良いタンパク質の組み合わせになる)
⑤ブリーチーズ/洋梨/砕いたウォールナッツをオープンサンドでトーストし、仕上げにシナモンをふる&好みでメープルシロップをちょっと 
弁当というより前菜系

同じ考え方からブリトーも簡単/弁当向きでヨシ
サラダを巻いて食べるも良いし 普通に豆/米/チーズでも栄養バランス良し
前日の残り物を巻いてブリトーをフライパンでかりっとするまで焼いて食べるもまたヨシ



缶詰めの豆を買い置きしておくのも便利です 
ひよこ豆やブラックビーンズ、ピントでも何でも好きなものを
味付けされたないものを買った方が自分で好きなように作れるし 半分はサラダに、残りはカレーにと使い分けられます 味付けされてたら本当食べるだけですむけどね
ほとんど何の種類の豆でも油や水などの液体といっしょにピューレにし 塩やスパイスで味付けして クラッカーやピタブレッドと頂くディップになります ハモスとかね



また 一人暮らしで陥りやすい罠がインスタントラーメンかと思うんですが
いかんせん安いものは発音できない添加物てんこ盛りだったり(麺だけとっても悪名高いパーム油が入ってる事多し) 添加物の入っていないものは一袋で$2とかしたり..... なので 黄色い中華麺を買い置きしています 麺だけで6〜8食入って$2くらいで買えるし 原料も(小麦粉/卵/塩&保存料なし)とシンプル 体に良くも悪くもない俗にいうempty calorieかも知れませんが私は中華麺が大好きなので あまり年中食べない事と野菜などをふんだんに使って料理する事でヨシとしています



最後にもうひとつ
だしを摂った後の昆布や椎茸、お茶の出がらしやセロリの葉の部分は佃煮にします
佃煮自体は作るにちょっと時間かかるかもだけど 作っておけばあとは米と一緒に頂いて話早いです  お茶漬けとかおにぎりの具にもなるしね〜 


てなカンジでどうでしょう、ユカちゃん!




追記、ドレッシングの例(分量は自分でだいたいのとこやっちゃってください)
①バルサミコ/オリーブオイル/粒マスタード/メープルシロップ
②タヒーニ/リンゴ酢/オリーブオイル/醤油/刻んだシラントロ/蜂蜜
③味噌/蜂蜜/リンゴ酢/オリーブオイル/ショウガのすりおろし
④豆腐のピューレ/ごま油/醤油/だし汁/刻みネギ

いずれも味の微調整は塩で 水や油でドレッシングの粘度を調整すると良いと思われます









2011年1月21日金曜日

vegetarianism-再考

肉や魚を食べないようになって3年になろうとしています

そう まだたったの3年です
私が肉を食べない事によって世界に変化が起きたとは思っていないし
家畜と呼ばれる動物たちの生育条件が向上しただとか 飼料に使われる穀物が減りその分人間の食べる穀物にまわったなんて話も聞かないし 海面から魚が飛び出して「thanks!」なんて言われた事もありません 当たり前かもしれませんが


いやでも..... それって私がズルをしているから??


私は卵とチーズを食べるし蜂蜜も食べる vegan(完全に菜食主義でいかなるかたちでも動物性の食べ物を食べない人、蜂蜜は蜂を労働させて得るものだからという理由で食べない)人に比べれば私は甘いかもしれない
甘いと言えば夏になるとキャンプで焼いて食べるマシュマロ その原料のひとつであるゼラチンは動物の骨などから抽出されるものであると知っていながらキャンプではいくつか食べる
チーズが大好きな僕は わかっちゃいるけどヨーロッパから輸入される伝統的な製法をもとに作られたチーズをたまに買う チーズを凝固させるのに使われるrennet は授乳されている動物の胃、主に子牛から採られるものだが 自分の食べるチーズの一部もそれを使っていると思う
http://ja.wikipedia.org/wiki/レンネット
(ウィキペディアの記事を見ると分かるが 今や大概のチーズの凝固剤は遺伝子組み換えによってつくられたものが主流であるので むしろそっちの方が避けたいと思ってしまう)
蜂蜜も好きでこちらも条件付きで食べる その条件は国産でunpasteurized(殺菌処理されていないもの)、できれば地元で取れたものが良い

バンクーバーなんかで友人と外食する時普通の大量生産系チーズや卵を食べているし、友人宅で鍋などを頂く場合 おだしも鰹や煮干しでとられていたり具に魚などが入っていたりするがそのおつゆを頂く が、これも最近の話でむしろそうなるまでは「魚も食べないから鍋もseafood freeの方が良いな〜」的なオーラを発していたので友人は皆私のせいで味気ない野菜鍋を共につついていたのである
そういった経過もあってかキムチ 元々キムチが大好物だった私は勢いに乗ってキムチも解禁してしまった(キムチもアミの塩辛など何らかの魚介類が大概入っている) カナダではベジタリアンキムチなどと称して売られているものもあるがこれらは僕の意見ではキムチでなく白菜の辛い浅漬けであり、発酵すらしていない なのでバンクーバーで作られた普通のキムチを食べている でもキムチに関しては再再考中です


とこのように結構ズルしてるんですよ
でも葛藤もしているので「な〜んだ、じゃ今度焼き肉パーティするから来てよ」などと言われても困ってしまうので御了承ください 焼き野菜だけ食べるってのもアリだけど



むしろ、環境や生物への影響を考えて自分の食べる物を考える、という観点から肉魚だけでなく遺伝子組み換えによって大量生産される大豆/コーン/麦(wheat)/白砂糖(特にビーツから作られるもの)などを今控えている なのでそれらを含むベジタリアン向けのハンバーグやソーセージも前はよく食べていたが今は全く食べない 
工場で加工された食品を買う量をどんどん減らしていきたいと思っている


つまるところ 感謝よりも悲しみや疑問が先立ってしまう食べ物を避けたいと思っている 利益向上のために添加物をてんこ盛られた加工食品や工場で育てられ殺される動物の肉 絶滅するまで捕り尽くされる魚介類に感謝を感じながら食べる事は難しい


僕はガンディー師のいう「世界がかくあるべきと思う、その変化そのものになりなさい」という言葉を自分の人生の指針にしていますが 私一人の変化が(外的な)世界を変える事ができるとは思っていません 一人一人の行動がいつか大きな流れになるとも信じていますが今この時代にそのスピードが果たしてこれから起こりうる変化に追いつく事ができるのか tipping pointを超える前に船を立て直して軌道修正する事ができるのか私には分からない ラディカルな考えに魅了されてしまう事も多々


そんな時は 大好きな宮沢賢治のあの詩を思い出す
アメニモマケズカゼニモマケズ


いかなる条件下でも与えられた環境に満足しそこでやれる限りの事をやり 人を助け 生かされているという事への感謝を常に感じられるようにありたい 
雨にも風にも負けず みんなにデクノボーと呼ばれ ほめられずもせず 苦にもされず そーいうものにね なりたいんだな


きっと私は菜食主義というより理想主義なのかもしれないねえ
(結局何の話だったのか?)





 



2011年1月13日木曜日

新しい年 新しいファーム


あけましておめでとうございます

去年のファームシッティングを最後に3年間お世話になったHENRY REED organic produceを辞めて、1月からここPowell Riverに引っ越しました。所は変わってもイノチノワ(ブログ的な意味でも宇宙的な意味でも)は続きますのでコレからもよろしくお願いします。


今カナダは冬、私のファームも写真のようにもやしファームへと縮小を余儀なくされましたが、もやしやサワークラウトは冬の大事なビタミン源ですよ。お店で売ってる白くて太いもやしもシャキシャキして食感良いですが(なんであんなに太くなるんだろね?)家で作るもやしは味が濃くておいしいですよ&栄養価もより高い(はず)。ちなみに写真は左からwheat(麦)、Lentil(レンズ豆)、chick pea(ひよこ豆)です。何の種&豆からでももやしは出来るのでみんなもじゃんじゃんもやし育てたら良いと思う。


さて引っ越した先もファームです。規模はHENRY REEDの半分以下でホビーファーム(つまりファームによって生計を立てていない)です。ここには動物が多く、鶏の他にヤギやアヒルがいます。大家さんの家は去年立て終わったばかりのコブハウス
(コブとは?)
http://en.wikipedia.org/wiki/Cob_(material)
で、私が人生で見た中でも一番でかいコブ家です。コブ家に井戸、自分達の食べる分の為に野菜や動物を育て余りがあったら売る、という私の目指すところのスタイルですが、やはり外からの収入も必要なんだなー。現実。と言っても彼らもこの土地に引っ越してきてファームをはじめて4年、というのでまだまだこれから成長するのでしょう!あやかるぜ!
あやかる第一歩に先日ヤギの乳搾りを体験させてもらいました。ヤギのおっぱいは−2℃の朝に暖かくミルクもビュービュー出てました。もともとゴートチーズ(ヤギ乳のチーズ)が臭くて好きじゃなかったのでヤギ乳は無理だろ?と思っていたのですが、前日に採れた冷えたヤギ乳を飲ませてもらったら、あれっおいしい。牛乳よりおいしい。チーズも頂いたら、あれっ臭くない。普通のソフトチーズみたい。ヤギ乳は時間の経過とともに味が変わっていく&餌の内容で味が変わるそうです。


春になって新しく畑を切り開くのも楽しみ。そのため今は計画ねりねり中。
(例えばミミズファーム。ふふふん)
2011もヨロシクお願いしまーす