2010年4月9日金曜日

ガーデニング戦略会議

が、会議室には一人しかいません!!


春がひと足ふた足先に来たかと思ったら 雨続きだったり突風びゅーびゅー吹いたりへんてこな気候の今日この頃みなさんいかがお過ごしですか?


私は日本から戻ってから今まで続いていた頭の中のガーデニング戦略会議が
ようやくまとまりそうな感じです 

限られた大きさのエリアの中で 何を、いつ、どれだけ育てるのかという計画を
始める前に練らないといけません それには以下の要素が考慮されます


その一、CROP ROTATION

多くの野菜は基本的に連作される事を嫌います。連作されると病気にかかったりします。
特に、トマトや茄子などnight shade familyと呼ばれるもの、brassica familyと呼ばれるキャベツの仲間達(なんと大根もキャベツの仲間!)は連作障害を起こしやすく、更にニンニクは同じ場所には4年は植えるな、と言われています。そう言われたらやっぱ植えないよね。
ここカナダのBC州の西海岸地域は、もっと南のカリフォルニアなんかに比べると野菜を育てられる期間が短いので、ひとつの畑でも最高3回転くらいしかローテーション出来ません、なので春にレタスやスピナッチを植え、その後に夏のものコーンや枝豆など入れ、その後ビーツやbrussel sproutsなど入れたりする事で畑をフル回転させています。



その二、期間をあけて同じものを二度以上撒く


こうする事によっていっぺんに同じものを大量に収穫するのでなくコンスタントにより長い期間食べられるようにします。一度に大根10本もあっても一人暮らしじゃ食べきれないしね。けれども、ケールやチャードなどは、外葉から必要な分だけ収穫するようにしていくとかなり長い間葉っぱをproduce してくれるので、1〜2株を6週間くらい空けて2回植えたらもう夏中十分。



その三、コンパニオンプランティング


植物同士にも相性のいいものや悪いもの同士があるようで、ある植物同士を同じ畑に植えると虫除けになったり片方が片方に栄養を与えたり、また逆にお互いの成長を妨げ合ったりするようです。タマネギやニンニクは虫除けになったりするけれどジャガイモ(peasだったかいな?)と仲が悪い、とか、コーンと大豆を一緒に植えるとコーンの生長を促進したり、とか、もっと簡単に言うと野菜畑にお花も植えると受粉を手伝ったり害虫を食べてくれる虫を誘ったりしてくれたりします。ひまわりの茎はコンポーストにとても良いそうですよ、なかなか分解しないけどね。nasturtium という花は見た目にも良いし花も葉も食べられます。そして、豆科の植物は土にnitrogen(窒素)を送り返してくれるので、同時に育てるものやその後に育てるものに栄養を与えてくれます。こういう方法によっても農薬や肥料の量を減らして(又は使わず)野菜を育てられます。



その四、何を、いつ、どのくらい?


いやー、これが本当は最初にくるべきだったのかな?
何を育てるかは何を食べたいか、が一番の理由になるでしょう。そりゃそうだ。
次に、いつ?です。これは、その植物が好きな気候(暑い時期に育つものや涼しい時期に育つもの)や土質(sandy~loam~clayとあるけど長くなるからこの話はまた今度)、育つのにかかる期間、そしてどれだけ食べたいか(保存する分なども考慮に入れて)を考えて、ムダのあまりでないように育てようと言う訳です。売る事を目的に野菜を育てている方はそれも考慮に入りますよね。で、ガーデニング計画を立てるのに始めに書いた123の項目も含めてこれらの事が会議室の黒板にガンガン書き出される訳です。



おまけ、種を自分で取る人へ


自分で種を取って次の年へ回していきたいという志の高いあなた、いいぞ!
同じ種類やファミリーの植物はcross pollinate(日本語で...なんだ、あいの子受粉?わからん)してしまうとだめな種ができたりしてしまう事もあるのでしっかり勉強して種を取りましょう!でないと翌年その種を植えてから、あれっ??なんて事にも.....
種の話もまた今度ゆっくりと。



実際私はノートに書き出して(もちろん去年の分も書いて取っておいてある)、本も何冊も開いてこのパズルを目の前にうんうん唸りながら戦略をたてている訳です。いやメチャクチャ楽しいんだけどね。



パズルの80%以上はもう埋まりました。
毎年すこしだけ、珍しいものや新しいもの(自分に取って)植えてみたり、小さなチャレンジを少しずつ加えて、パズルの新しいピースに。
皆さんのガーデンは今年はどんなものになるんでしょう?




おまけその二。私の文章に横文字がそこかしこに出てきて何気にカンジ悪いと感じる方もいらっしゃるかもしれないが、ガーデニングのすべてを英語で学んでいるのでしょうがないのである。でも読んでる人の半分はカナダ住まいの人だろうしまあ良いでしょう。だめかね?だめでもしょうがない、ははは。

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