2011年1月21日金曜日

vegetarianism-再考

肉や魚を食べないようになって3年になろうとしています

そう まだたったの3年です
私が肉を食べない事によって世界に変化が起きたとは思っていないし
家畜と呼ばれる動物たちの生育条件が向上しただとか 飼料に使われる穀物が減りその分人間の食べる穀物にまわったなんて話も聞かないし 海面から魚が飛び出して「thanks!」なんて言われた事もありません 当たり前かもしれませんが


いやでも..... それって私がズルをしているから??


私は卵とチーズを食べるし蜂蜜も食べる vegan(完全に菜食主義でいかなるかたちでも動物性の食べ物を食べない人、蜂蜜は蜂を労働させて得るものだからという理由で食べない)人に比べれば私は甘いかもしれない
甘いと言えば夏になるとキャンプで焼いて食べるマシュマロ その原料のひとつであるゼラチンは動物の骨などから抽出されるものであると知っていながらキャンプではいくつか食べる
チーズが大好きな僕は わかっちゃいるけどヨーロッパから輸入される伝統的な製法をもとに作られたチーズをたまに買う チーズを凝固させるのに使われるrennet は授乳されている動物の胃、主に子牛から採られるものだが 自分の食べるチーズの一部もそれを使っていると思う
http://ja.wikipedia.org/wiki/レンネット
(ウィキペディアの記事を見ると分かるが 今や大概のチーズの凝固剤は遺伝子組み換えによってつくられたものが主流であるので むしろそっちの方が避けたいと思ってしまう)
蜂蜜も好きでこちらも条件付きで食べる その条件は国産でunpasteurized(殺菌処理されていないもの)、できれば地元で取れたものが良い

バンクーバーなんかで友人と外食する時普通の大量生産系チーズや卵を食べているし、友人宅で鍋などを頂く場合 おだしも鰹や煮干しでとられていたり具に魚などが入っていたりするがそのおつゆを頂く が、これも最近の話でむしろそうなるまでは「魚も食べないから鍋もseafood freeの方が良いな〜」的なオーラを発していたので友人は皆私のせいで味気ない野菜鍋を共につついていたのである
そういった経過もあってかキムチ 元々キムチが大好物だった私は勢いに乗ってキムチも解禁してしまった(キムチもアミの塩辛など何らかの魚介類が大概入っている) カナダではベジタリアンキムチなどと称して売られているものもあるがこれらは僕の意見ではキムチでなく白菜の辛い浅漬けであり、発酵すらしていない なのでバンクーバーで作られた普通のキムチを食べている でもキムチに関しては再再考中です


とこのように結構ズルしてるんですよ
でも葛藤もしているので「な〜んだ、じゃ今度焼き肉パーティするから来てよ」などと言われても困ってしまうので御了承ください 焼き野菜だけ食べるってのもアリだけど



むしろ、環境や生物への影響を考えて自分の食べる物を考える、という観点から肉魚だけでなく遺伝子組み換えによって大量生産される大豆/コーン/麦(wheat)/白砂糖(特にビーツから作られるもの)などを今控えている なのでそれらを含むベジタリアン向けのハンバーグやソーセージも前はよく食べていたが今は全く食べない 
工場で加工された食品を買う量をどんどん減らしていきたいと思っている


つまるところ 感謝よりも悲しみや疑問が先立ってしまう食べ物を避けたいと思っている 利益向上のために添加物をてんこ盛られた加工食品や工場で育てられ殺される動物の肉 絶滅するまで捕り尽くされる魚介類に感謝を感じながら食べる事は難しい


僕はガンディー師のいう「世界がかくあるべきと思う、その変化そのものになりなさい」という言葉を自分の人生の指針にしていますが 私一人の変化が(外的な)世界を変える事ができるとは思っていません 一人一人の行動がいつか大きな流れになるとも信じていますが今この時代にそのスピードが果たしてこれから起こりうる変化に追いつく事ができるのか tipping pointを超える前に船を立て直して軌道修正する事ができるのか私には分からない ラディカルな考えに魅了されてしまう事も多々


そんな時は 大好きな宮沢賢治のあの詩を思い出す
アメニモマケズカゼニモマケズ


いかなる条件下でも与えられた環境に満足しそこでやれる限りの事をやり 人を助け 生かされているという事への感謝を常に感じられるようにありたい 
雨にも風にも負けず みんなにデクノボーと呼ばれ ほめられずもせず 苦にもされず そーいうものにね なりたいんだな


きっと私は菜食主義というより理想主義なのかもしれないねえ
(結局何の話だったのか?)





 



2 件のコメント:

  1. 読んでると、ネンさん罪悪感あるのかなーと感じましたけれど
    今のままでよいのではないでしょうか 

    いずれ、ネンさんてき理由でveganになる日が来るだろうし
    そこまで本当にいくのって、自分のメンタルフィジカルスピリチュアルのバランスのとれた成長、そしてその過程あって自然にたどりつくでしょうし。

    でも、わたしとしては、葛藤をかかえながらベジタリアンしているネンさんのこーゆー話聞くとホッとします。
    だから気負いなくインスタントラーメンたべようっていう話じゃなくて(笑)、グレーゾーンがあるのって、人間らしくてわたしは好きです。

    いやはや、自分がよしとおもって実践していることが、少しでも環境や社会に貢献してるんだろうかと思うと何の役にもたってなさそうなほど、社会はたいして変わってないなー と思ったりもしますが(しらないうちに他の部分で闇側に加担してるからプラマイゼロ もしやマイナスなのかもしれないけど)自分が気持ちいいことしていきたいですねー

    あめにもまけず ざっとうにもまけず 
    めにみるものより こころのこえをしんじていけるように

    あー書いててなんのこっちゃわからなくなりましたが、
    つまるところpeace out!

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  2. 罪悪感というかねー
    最近「魚や貝を釣って食べたい」とか思い始めて(釣りはした事ないんだけどね) 釣りをしながらカヤック2週間キャンプの旅、とかそういう妄想?にとらえられてしまって

    結局すべては頭の中の話なんだろうけど

    ボクが魚を食べても海面から魚が飛び出して「裏切り者!」とは叫ばないだろうし 肥料の中にあるblood mealやbone mealはby productとは言え死んだ動物から取れるものだからベジタリアンって何なの?とかさ


    あたまは色々と考えるけど
    気持ち良く生きていきたいものですなー
     

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